Find.11もじこうの人 vol.4
左:松下さん 右:菅さん

場所:梅月

海峡の港町「門司港」。
この地に特別な魅力を感じ、この地を愛して止まない人たちがいます。
そんな町の人同士に出会っていただきました...

※ 現在、デザインハウスは閉店しています。

――自己紹介をお願いします。

 私、菅と申します。門司港とゆかりのある作家さんの作品を販売している門司港デザインハウスというお店の店長をしています。

松下 僕、実は骨董とかアールヌーボーとかの芸術品を見るのが大好きでね。お店には寄らせてもらったことがあります。良いものが置いてありますよね。その中のさらさシャツという商品をプレゼントでいただいたことがあるんですが、生地もいいし仕立ても良かったですよ。

 ありがとうございます!本当にこだわりのある素敵な作家さんばかりで、いつもその作家さんたちからいろいろなお話が聞けるのでとても刺激になっています。勤めて3年になるのですが、本当に楽しいです。お店自体は今年で6年目なのですが、梅月さんは開業されてどのくらいになりますか?

松下 親父が始めて今年で69年、僕が入って46年です。僕、中学校3年の時に強烈に残っている記憶がありましてね。親父の友人で自営業をやってる人が家へ来て、「自分の店を息子が継いでくれるんだ!嬉しい!嬉しい!」と連発して喜んでいたのを見たんです。店を継ぐことで親がこんなに喜ぶのならそうしよう。それが親孝行なんだと、その時に店に入ることを決心しました。 最近の商店街は、店を継ぐ人も少なくなり寂しくなってきました。若い新しい人たちがレトロだけじゃなく、商店街も盛り上げていってくれたら嬉しいですね。商店街の賑わいがレトロの賑わいにも繋がりますから。

――長くお店を続けていくのは大変だと思いますが

松下 店に入る前に、他店へ修行へ行ってね。3ヶ月間、朝から夜までぶっとうしのタダ働き(笑)。おかげで秘伝のソースを教えてもらってね。それが今の梅月のソースの元!それからは、研究のために色んな焼きそば屋を食べ歩いたり、特注のソフトクリーム機を作ったり、どこにも負けない上質な素材にも拘ってきましたよ。

本当、美味しいですもんね!私はいつもモダン焼きをいただいてます。

――当時と比べてお店に来られる方は変わってきましたか?

松下 うちは昔は観光で来られる方は少なくて、学生が多かったよね。今は観光の方が多いから、休日が忙しい。レトロでイベントがある時はとっても賑わいますよ。海外からは台湾の方がとっても多くてね。コミュニケーション取りたくて、「ハオツーマー?(美味しい?)」って言葉を覚えたくらい(笑)一声かけるとものすごく喜んでくれるんですよ!

うちは逆にイベントの時はいつもより少ないくらいです。みなさんイベントを楽しみに来られるのでお店にはあまり立ち寄らないですね。平日にゆっくりと作品を手に取られる方が多いです。

松下 そうね。ちょっと客層が違うかもね。僕らのような低単価の店はね。平日もある程度の売り上げがないとダメなんでね、この日が多くて、この日が少ないってことではダメ。だから今の門司港のような土地では色々な工夫が要りますよね。

 そうなんですね。うちのお店もリピートしていただくのが課題で日々試行錯誤です。

――お二人のお店に対する思いはつきません。これからもお二人の笑顔のおもてなしを楽しみにしています。

松下 敏幸さん
梅月 店主
梅月 門司区栄町1-10
門司港生まれ門司港育ち。高校を卒業後、小倉にあったデパート玉屋に就職。3年後、家業を継ぐために離職し、他店で修行。今年、梅月を継いで46年になる。町の人からは兄さんの愛称で親しまれている。

仕事着を脱ぐと常にファッショナブルな松下さん。お店が終わった後は中学生の頃から大好きなアイビーファッション(VAN JACKET)に身を包み、門司港の町を楽しまれています。

菅 玲子さん
門司港デザインハウス 店長
門司港デザインハウス 門司区港町7-18 旧大阪商船1階
門司生まれ門司育ち。小・中・高と門司で過ごし、その後も門司区一筋。3年前から門司港デザインハウスの店長を務める。

門司港ゆかりの作家さんの作品に触れられる数少ないお店。リピーターを増やそうと日々努力されています。

※ 現在、デザインハウスは閉店しています。

INFORMATION

  • 記事公開日:2020年12月
  • もじこうの人 vol.4
  • 場所:梅月