ワンコイン
  • 田野浦

遠い昔に思いを馳せる

門司港には昔ながらの小さな市場や商店街がたくさんあり、 シャッターが閉まったお店も多く見られますが、その当時からの独特の形を今も残しています。 戦前には公設市場があり、戦後はヤミ市として息を吹き返した市場には かしわ・昆布・漬け物・補正屋などのめずらしい老舗専門店が並んでいて、 その小さな店がひしめき合う通路にはどことなく懐かしく、寂しげな雰囲気が漂っています。 ひとたび、お店をのぞけば威勢のよい声がとびかい、その勢いと笑顔に、 かつて肩が触れ合うほどの人通りがあった頃にタイムスリップさせらたようです。 昭和33年に開催された門司トンネル博(正式名: 世界貿易産業大博覧会)では 入場者が112万人を超え、昭和天皇・皇后陛下も迎えています。 メインストリートである栄町商店街のアーケードはその時に設置されたもののひとつです。 また、松永文庫には北九州に113、門司区内に12もあったいう映画館の貴重な資料が残されており、 門司港の華やかな時代だけでなく、昭和の文化を伺い知ることが出来ます。 このように栄華を誇った門司港の姿を垣間みながら、 今も庶民の台所をあずかる、新鮮で安価な食材やお惣菜が並ぶ市場での買い物を楽しむ事ができる「昭和の文化薫る映画資料館と市場・商店街を巡るバスツアー」にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

出光美術館

風呂の井戸

平成12年に誕生した「出光美術館(門司)」は、出光興産の創業者、出光佐三氏が集めた陶磁器や絵画などの美術品を所蔵する私立美術館です。大正期に建てられた出光興産の資材備蓄庫を改装したこの美術館は、大正期の倉庫の雰囲気を伝える外観を残しています。

NTT門司電気通信レトロ館

柳の御所

大正十三年(1924)に逓信省門司郵便局電話課庁舎として建設されました。門司の最初の鉄筋コンクリートの建物ということで、当時このモダンな建物に非常に注目が集まっていたそうです。現在は門司電気通信レトロ館として、一階に大正から昭和にかけての懐かしい電信・電話機の展示コーナーが設置されています。

旧岩田商店

大正11年に建てられた建物(酒屋)で、防火壁の赤い煉瓦塀と黒い漆喰壁が印象的な和風建築の建物です。赤煉瓦の防火壁のお陰で、門司大空襲の際の火災やあさひ座の火災でも延焼を免れた門司港唯一の蔵造りの建物です。現在は酒蔵を改造し、毎週土曜日にはライブが開かれるコンサートホールとして地元の方に親しまれています。 北九州市指定有形文化財です。

プラザ祇園

大積水天宮

活気のある市場は魚介・明太など、鮮度と安さが自慢です。 お店の大将とのやり取りも市場での買い物の醍醐味です。

ショッパーズ老松

源平壇之浦合戦の壁画

くじらカツなどが売られているお店もあり、昔ながらの庶民的な商店街通りです。

松永文庫

めかり神社

映画館が北九州に113件もあった当時の貴重な資料がたくさん残っています。 映画のパンフレット、雑誌やチラシなど他では見る事の出来ないレア物も見る事が出来ます (※館長が不在時は見る事の出来ないものもあります。)

中央市場

甲宗八幡宮

戦前は公設市場があったところですが、戦争で焼けてなくなり、 戦後にバラック立てのヤミ市から始まったのがこの市場です。 当時から営業を続けるお店もありますが、新しくカフェなどができ、 賑わいを取り戻しつつあります。

小原市場

小原市場

ヤミ市から発祥した市場です。お得なお弁当やお惣菜がたくさん並んでいます。 飲食・休憩スペースが設けられており、門司港名物のふぐ刺しやみそ豚など、 好きな食べ物をチョイスして味わえ、旅行客に大人気です。

栄町銀天街

栄町銀天街

門司港のメイン商店街で、一本奥に入ると映画の撮影でも頻繁に使われる、 ノスタルジックな雰囲気を漂わせた場所やお店があります。